2022-03-14 (Mon)

【所感】 コロナ3年目と、過去比較と、エンターテインメントと

パンデミックが宣言されてから2年が経過し、3年目に入りました。

コロナが勃発した3ヶ月後の2020年6月、私は日米のテーマパーク界の発展を牽引してきた旧知のフランク・P・スタネック氏と連絡を取り、過去の似たような危機と、その乗り越え方についての知見を伺いました。 

それは、彼はWalt Disney Worldの企画、設計、運営に大きく関与し、続いてEpcot CenterとTDLの立ち上げに奔走し、しかしその間にオイルショック等の危機を経験していたからです。 

そしてその要点をレジャー業界の老舗の業界紙に掲載していただきました。

フランク・P・スタネック氏

 

その骨子は以下でした。

  • どんな危機も長くて2年であった。そして回復後は高い成長率を示した。
  • その間に、本当のエンターテインメントを磨き、先を見据え、耐えた者が、トンネルを抜けた時に勝者となってきた。
  • 「信念と自信」 が、どんな時も、何より重要である(ウィルト・ディズニーの夢を叶える秘訣の「4つのC」にも触れながら)

そして,コロナ禍で途方に暮れていた、日本のプロジェクトの企画、開発に携わる方々へエールを送ってくれました。

  • とにかく「お手上げ」しないで進み続けることです。そう、スタートしたときに、それが適切で優れた事業だと信じているのであれば。
  • 不確実な時代には、プロジェクトを進める人は、様子見をする人よりも主導権を得られ、不確実性のサイクルが終わり、観光や来場者の伸びが戻ってきたときに、市場のシェア以上の成果を獲得できると考えています。

しかし、このエールはあれど、業界の多くの方がこの長期化しすぎている戦いに疲弊しています。そして、今回の危機は過去の危機とは異なる別の要素があると考えます。 例えば、

  • 人々のレジャーに対する行動様式自体への影響が大きい(三次元から二次元、一方、屋内から屋外など)
  • そこに、eスポーツの本格化やメタバースの急浮上など、デジタル、仮想系のうねりが起こっている
  • 世の中がずっと不安定、諸行無常であるかもしれないという気持ちが強まっている(直近の戦争勃発も相乗しつつ)

よって、コロナ3年目は回復に向けて、従来の戦法では戦えないが、新たな機会もある勝負の時となろうかと思います。それだけにスタネック氏の以下の指摘は、より普遍的で、今回も生きるものだと考えています。

  • ストレスの多い時代には、人々は救済の仕組みを必要としている。 エンターテインメントは、常にストレス解消のリーダー的存在である
  • 「優れた」エンターテインメントのコンセプトは、不確実性の高い時期には多くの場合、より高い需要を得ることになる。
  • 経済が混乱している場合、消費者は高額商品への支出は先送りしても、低コストの選択肢としてエンターテインメントを選ぶ。

これらを励みにして、新しい形で、より多くの人々に笑顔を届けることを目指して、ご縁ある方と共に進みたいと思います。

最後にコロナ禍に伸びたレジャーセクターの事例マップを、先日のセミナーで投影した資料から抜粋いたします。マッピングですので主観的、相対的ですが、セミナーでお話したのは、これらの事例がさて「どこまで勢いが継続するか」「消費者のクセになっていくか」「世界の潮流とも合致するか」でした。