「万博行く時間とお金があったら、ユニバ行くわ」 というコメントに刺激され、大阪万博の2日目、3日目を走り回ってきました。(55年前の大阪万博、20年前の愛知万博の記憶も呼び起こしつつ)

桜島線の車内の会話から
■ユニバ(USJ)で降りるグループ:「ユニバのハリドリの音楽だけどさ!。。。」「ハリポタの今度のアトラクはね。。。」
■万博に向かうグループ:「アプリいくつ入れなあかんの?」「予約いらんのはどこ?」「QR、印刷せんとあかんて」
そう、まったく違うワクワクと不安です。体験する内容の認知度と動線の理解度などが違うので当然とも言えます。
二つの集客施設の大きな違いは、万博は巨大な「期間限定イベント」である一方、テーマパークは「常設でリピーターが命」という点にあります。(これに連動して運営方針もゲストの期待度も異なる筈です。)
リピート要因について
USJ等の大型パークでは、全部を見たいから➡またあの感動がしたいから➡スペシャルイベント・(フード・グッズ)が楽しみ➡季節を感じたい。。。と次々と連鎖する仕掛けでしょう。
万博は、全てのパビリオンを回るには最短でも約7日かかる計算です。(⇦リストにある192のパビリオンの「所要時間」の合計3,380分=56時間強を、開園している時間から食事、移動、並ぶ時間を除く1日8時間使えて回ったとして)イベント等もあるので実際にはもっとかかるでしょう。こちらのリピート要因は、見逃した話題のスポットを見たい➡全部制覇したい➡各国イベントが見たい等でしょう。
「開幕期」の印象
さて、開業したての平日の万博で、25,000歩x2日歩いた私の印象は以下です。
- 運営的にはまだ「プレオープン段階」(⇔入場料も「開幕券」4千円と47%引き(開幕期後の1日券比)ですが)
- コンテンツは日本のパビリオン中心に「いのちテーマx映像系」が多く見られるが、海外系のリアル展示やライブ系での人との触れ合いもユニークな記憶に残り、WOW(驚き)が強い(万博ならではとも言える)


- 連日の報道で、認知度➡理解度➡興味・関心➡来場意向度が上がる過程を進むと思われるが、その地理的範囲が焦点。
運営について感じたこと
■入場時、ゲートに着くまでにぐるぐると回される(⇦来場人数に応じたスタンション位置調整がない)など、非効率な動線が残っていたこと

■ボランティアの皆さんの笑顔は素敵だが、まだ基本的な質問に答えきれないこと(ショーの場所、移動経路など、一緒に地図を広げて考えることが多い)

■22時が閉園だが、空いている日で園内の人がまばらでも、21時20分から合唱の様にスイープが強くかかること。(多分、混雑日対応のまま)。 物販店も21時半には全て閉店しており、お土産を買えない人が多かったこと。

以上は通常のテーマパークの運営では見られない点です。よって、まだテーマパークのプレビュー期間と同じ状態と感じました。(だから開幕券は4千円と安かったのでしょう。)
万博には世界中の国や地域の文化や最新技術を伝える、魅力的なコンテンツが一堂に会するというコンテンツパワーがありましょう。ゲストはどこで・何に感動するのか、「今回はユニバじゃなくて万博に来てよかった」と言わせることができるのか、その動向と運営面での進化に注目したいと思います。